SNSでは一般的なタイムライン。Instagramではタイムラインはフィードと呼ばれており、基本的にはフィード投稿と呼ばれる通常の投稿とリールが表示されます。
Instagramは投稿の画面占有率が高いため、ユーザーが一度に認識できる投稿の数が少ないです。よって、ユーザーにフィード上で自社アカウントの投稿を閲覧してもらうためには、フィード上で上位表示される必要があります。
公開はInstagramのタイムラインであるフィードの仕組みについて解説します。投稿の表示順の決まり方や上位表示されるメリットについても解説するので、Instagramの運用担当者の方はぜひご覧ください。
Instagramのタイムラインはフィードと呼ばれている
Instagramではタイムラインはフィードと呼ばれています。フィードはホームタブから確認することが可能で、基本的にはフィード投稿と呼ばれる通常の投稿と、リールと呼ばれる縦型動画の投稿が表示されるのが特徴です。
Instagramは画像に特化した結果、投稿の画面占有率が他のSNSより大きいという特徴があります。よって、上位に表示された投稿と下位に表示された投稿では、閲覧するに大きな違いが出ることが多いです。
つまり、Instagram運用で成果を出すためには、投稿が上位表示されるような施策を行っていくことが重要になります。
タイムラインの表示順は関心度で決まる
タイムラインに表示される投稿はユーザーの関心度によって決まります。以前はユーザーがフォローしているアカウントの投稿が時系列で表示されていたのですが、2016年に実施されたアップデートによって、関心度に応じて表示されるようになりました。
結果的にユーザーはより自身の関心が高い投稿を閲覧できる機会が増えましたが、Instagram運用をする企業としては、投稿頻度などによって対策することが難しくなっています。
現在のInstagramで投稿を上位表示させるためにはユーザーとのコミュニケーションを積極的に行い、関心度を向上させることが重要です。
時系列順での表示も可能
タイムラインの表示は関心度によって決まるのですが、時系列順に表示する方法もあります。方法は次の通りです。
- ホーム画面の左上にあるInstagramのロゴを選択
- 「フォロー中」を選択
以上の操作を行うと、フォロー中のアカウントの投稿が上位に表示されるようになります。企業アカウントの場合は閲覧用アカウントで競合の最新投稿を確認したいときなどに利用する機会があるでしょう。
Instagramのタイムラインで表示されるもの
Instagramのタイムラインには以下のものが表示されます。
- フォローしているアカウントのフィード投稿・リール
- フィード広告
- おすすめの投稿
企業アカウントとして運用していく場合、特におすすめの投稿についての理解を深めておく必要があります。おすすめの投稿として自社の投稿が表示されるようになれば、フォロワー外のユーザーにアプローチすることが可能です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
フォローしているアカウントのフィード投稿・リール
タイムラインに表示される投稿のポイントの1つがフォローです。ユーザーがフォローしているアカウントのフィード投稿やリールは、タイムラインに表示されます。
フィード広告
タイムラインには広告が表示され、表示される広告をフィード広告と呼びます。フィード投稿と同じ形式で表示されるため、ユーザーに見られやすく認知の獲得に繋がりやすいのが特徴です。
おすすめの投稿
おすすめの投稿にはユーザーが関心の高い投稿に似た投稿が表示されます。重要なのはフォローしているアカウント以外の投稿が表示される点です。ユーザーとしてはフォロー外で興味のありそうな投稿を見つけるのに役立つ機能となっています。
企業アカウントとしては、自社の投稿をいかにおすすめ欄に表示させるかが重要です。Instagramは拡散力の弱いSNSですが、おすすめ欄に投稿が表示されれば、フォロワー外ユーザーに投稿が表示されるようになるため、フォロワーの獲得や自社サイトへの流入に繋がる可能性があります。
上記の仕組みについては以下の記事で詳しく解説しているので合わせてご覧ください。
Instagramのタイムラインに上位表示されるメリット
Instagramのタイムラインに上位表示されるメリットには次のものがあります。
- 投稿がフォロワーに見られやすくなる
- エンゲージメントを獲得しやすくなる
- おすすめの投稿や発見タブに表示されやすくなる
- フォロワーの増加や自社サイトへの流入も期待できる
すべてのメリットがアカウント成長に欠かせないものとなります。特に、企業アカウントにとっては、上位表示されるメリットによって、アカウント成長のスピードが加速していくので、メリットの背景を理解したうえで対策を考えていきましょう。
投稿がフォロワーに見られやすくなる
タイムラインに上位表示されると、投稿が見られやすくなります。ユーザーがInstagramを開いたときに表示されるのがタイムラインです。
極端な話、タイムラインの最上部に表示されれば、ユーザーがホームを表示したときに必ずユーザーの視界に入るということになります。結果的に投稿が閲覧される可能性が増えるので、フィード上で投稿が上位表示されることは重要です。
エンゲージメントを獲得しやすくなる
タイムラインに上位表示されるとエンゲージメントを獲得しやすくなるのもメリットです。理由は母数が増えることにあります。タイムラインの上位に表示されると、多くのユーザーに見られる可能性が高まることで、結果的にエンゲージメントの獲得に繋がりやすくなるのです。
また、ユーザーのフィード上で投稿が上位に表示されるということは、当該のユーザーに対して関心の高い情報を提供できているということになります。
情報と受け手のニーズが一致している可能性が高い点からも、エンゲージメントの獲得に繋がりやすいといえるでしょう。
おすすめの投稿や発見タブに表示されやすくなる
タイムラインに上位表示されることで、おすすめの投稿や発見タブにも表示されやすくなります。タイムラインに上位表示されやすくなるとリーチ数が増加します。
加えて、上位表示されるということはユーザーからの関心が高い情報である可能性が高いため、エンゲージメントの獲得に繋がることが多いです。
投稿を閲覧したユーザーが投稿に何かしらのリアクションをすることが増えると、エンゲージメント率の向上に繋がり、Instagramから良質な投稿であると判定されやすくなります。結果的に投稿が発見タブやおすすめ欄に表示される可能性が高くなるため、フォロワー外の閲覧されやすくなるのです。
フォロワーの増加や自社サイトへの流入も期待できる
タイムラインに上位表示された結果、投稿が発見タブやおすすめ欄に表示されるようになれば、フォロワー外のユーザーから投稿を閲覧される可能性が高くなります。
投稿を閲覧したフォロワー外ユーザーが投稿に興味を持てば、アカウントのフォローやプロフィールにアクセスする可能性があるため、結果的にフォロワーの増加や自社サイトへの流入に繋がる可能性が高いです。
Instagramのタイムラインに上位表示されるために重要な要素
Instagramのタイムラインに上位表示されるためには、アルゴリズムを理解する必要があります。なぜなら、アルゴリズムがルールを作っているからです。正しい対策を実施するためにはルールに合わせた対策が必要になります。
ルールを無視した対策では効果が得ることは難しいでしょう。ルールに合わせた対応を重ねていくことで、タイムラインに上位表示させることができるのです。
そして、アルゴリズム対策において重要になるのがシグナルを集めることにあります。シグナルとは、投稿がInstagramのミッションを達成しているのかを測る数値です。Instagramにはさまざまなシグナルがあり、シグナルを集めることでアルゴリズムに評価される仕組みとなっています。
つまり、シグナルの内容を知ることができれば、シグナルを集めることができるので、アルゴリズム対策が可能になるのです。
タイムラインに上位表示されるためには、以下のシグナルが重要になります。
- いいね・コメント・保存
- 投稿の滞在時間
- プロフィールへのアクセス数
上位表示されるためには適切なシグナルを集める必要があるので、上記の3つを対策していきましょう。
いいね・コメント・保存
シグナルのなかでも、特に重要度が高いのが「いいね」、コメント、保存といったエンゲージメントです。エンゲージメント数が増えていくと、タイムラインに上位表示されるだけでなく、おすすめの投稿や発見タブに表示される可能性も高まるので、各エンゲージメント数を増やしていくことは、アルゴリズムにおいて重要な役割を果たします。
各エンゲージメント数を増やすためには、狙ったエンゲージメントを増やすための対策が必要です。
たとえば、いいね数を増やしたい場合と、保存を増やしたい場合では効果的な施策に違いがあります。なぜなら、いいねは感情的なアクションである一方、保存は後で見返したくなるような投稿に付けられる傾向が高いからです。だからこそ、各エンゲージメントに対しての効果的なアプローチが必要になります。
各エンゲージメントに対する効果的なアプローチ方法は次の通りです。
いいね
いいねは感情的なアクションなので、ユーザーが見た瞬間に反応したくなる投稿に付けられる傾向が高くなっています。
- 見ただけで感情が高ぶるクオリティが高い画像や動画
- 気づきや共感が盛り込まれている投稿
- キャプションなどのテキストも有効活用する
なお、いいねを増やすコツについては、以下のページにて詳しく解説しているので、参考にしてください。
保存
保存は後で見返すことを前提としているアクションです。そして、後で見返したくなる要素が「役立つ情報」と「検討に値する情報」にあります。
- ユーザーが知らない役立つ情報を盛り込んだ投稿
- 誰かに伝えたくなるような情報が盛り込まれている投稿
- 自社の商品を魅力的に伝えられる画像や動画
なお、保存を増やすコツについては、以下のページにて詳しく解説しているので、参考にしてください。
コメント
コメントはいいねや保存と違って、ワンタップでできるアクションではありません。つまり、ユーザーにとっては一歩踏み込んだアクションとなります。一歩踏み込んだアクションを取ってもらうことで、コミュニケーションが生まれ関係性が深まっていくので、ファンやリピーターの獲得に欠かせないエンゲージメントです。
コメントは、ユーザーに意見を求めるような投稿や、一定のアクションを促す投稿に付けられる傾向が高くなっています。ユーザーが思わずコメントしたくなる投稿によってコメント数を増やしていきましょう。
なお、コメントを増やすコツについては、以下のページにて詳しく解説しているので、参考にしてください。
投稿の滞在時間
タイムラインで上位表示させるためには、投稿の滞在時間も重要なシグナルになります。滞在時間が長ければ、ユーザーにとって有益な投稿である可能性が高いからです。Instagramにおける滞在時間とは、ユーザーが投稿を見ている時間のことで、長ければ評価の対象となります。
滞在時間を高めるためには、画像や動画だけでなくテキスト部分も重要です。しかし、ただテキストを書けばいいという問題でもありません。なぜなら、読まれなければ滞在時間は伸びないからです。ユーザーにとって有益な情報となるようなテキストを記載していきましょう。
テキスト以外の対策方法としては、動画を投稿するといった方法や、複数枚の画像を投稿するといった方法があります。
プロフィールへのアクセス数
プロフィールへのアクセスは、アカウントに興味を持ったことを意味します。結果、Instagramからも有益な投稿だと判断される可能性が高まるのです。
プロフィールへのアクセス数を増やす対策としては、質の高い投稿を継続していくことが大切になります。ユーザーがプロフィールを確認したくなるような投稿を心がけましょう。
また、プロフィールへのアクセス数を増やすためには、プロフィールに誘導するテキストや工夫も大切になります。たとえば、投稿のキャプションに情報を記載して「詳しくはプロフィール欄で確認してください」といったように、ユーザーを誘導するのも効果的です。
まとめ:いいサイクルはタイムラインにおける上位表示から始まる
ユーザーがInstagramのアプリを開いたとき、最初に目にするのがタイムラインになります。つまり、タイムラインで上位表示させることができれば、ユーザーの目に触れる機会が増えるということです。
Instagram運用において、最初のステップは存在を知ってもらうことにあります。だからこそ、タイムラインで表示される効果は大きなものとなるのです。
タイムラインの上位に表示されることでリーチ数とエンゲージメント数が増えていきます。エンゲージメント数が増えれば、おすすめの投稿や発見タブに表示される可能性が高まり、より多くのユーザーに知ってもらえる可能性が高まるのです。
つまり、タイムラインに上位表示されることで、いいサイクルを作り出すことができます。
効率よくアカウントを成長させていくためにも、タイムラインでの上位表示を目指し、効果的な施策を実施していきましょう。